■臨床検査科
臨床検査科は医師の指示のもとに臨床検査を行うところで、国家資格である臨床検査技師が勤務しています。
当検査室には4人の資格を持った技師が勤務しています。
臨床検査には血液や尿など対して行う検体検査と、患者様に直接おこなう生理検査があります。
検体検査ではメタボリックシンドロームでおなじみのHDLコレステロールや、赤血球数、血色素(ヘモグロビン)量などを測定します。
生理検査では心電図やエコー検査があります。
ここでは当院で行っている検査について紹介します。
・検体検査
・生化学的検査
肝機能(AST、ALT)腎機能(UN、CRE)、血糖、中性脂肪、コレステロールなどを測定しています。 診察前に採血して検査を行う診察前検査を行っています。
・血液学的検
自動血球計数機で赤血球、白血球、血小板などを測定します。貧血や感染症の有無などを調べます。 また血液が固まる機能を調べる検査を行っています。
・感染症迅速検査
インフルエンザや溶連菌などの迅速検査を行っています。
・一般検査
認定一般検査技師一名が勤務し検査を行っています。尿、便、穿刺液などの検査を一般検査と言います。
・尿検査
尿は採取のための苦痛がなく簡単に採取できますが、尿から解ることは意外と多く、腎臓の病気や糖の代謝、全身の栄養状態、肝臓の病気、尿路感染などが分かります。 蛋白、糖、潜血などを測定し、顕微鏡を使い有形成分の検査をします。
・穿刺液
体の外から針を刺して採取して得られた検体のことです。 脳と脊髄を守っている脳脊髄液、お腹にたまる復水、関節にたまる関節液などを調べます。
・便検査
便潜血や寄生虫の検査を行います。便潜血は大腸癌の検診でもおこなわれる検査です。 患者様に便を少量採取してお持ちいただき測定します。
・免疫学的検査
主にB型肝炎、C型肝炎などの感染症の検査を実施しています。
・輸血関連検査
認定輸血検査技師が1名勤務し検査を行っています。血液型、不規則抗体、交差適合試験などを行っています。安全な輸血を行うために必要な検査です。
・生理検査
生理検査は患者様に直接行う検査です。心電図や脳波、超音波検査などを実施しています。
・心電図
不整脈、狭心症などが分かります。心臓の電気的な機能を検査します。通常の心電図に負荷心電図マスター(階段をつかって心臓に負荷をかける)、エルゴメーター(自転車こぎのような運動をして心臓に負荷をかける)を行っています。 24時間心電図を記録するホルター心電図、血圧も同時に記録できる血圧ホルター心電図も行っています。
・PWV/ABI
動脈硬化の検査です。血圧と同時に脈波を測定することで、動脈硬化の程度が分かります。
・頸動脈エコー
動脈硬化の検査です。頸動脈を調べることで脳血管疾患の評価や、全身の血管の動脈硬化の程度が推定できます。
その他の生理検査として肺機能検査、脳波、簡易聴力検査を行っています。
臨床検査科では検査を通して患者様に少しでも貢献できるよう努力しています。
どうぞよろしくお願います。